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近年、異常な規模の局地的な雷雨に「ゲリラ豪雨」と名前がつけ られるなど異常気象が身近になり、地球温暖化をはじめとする環 境問題への危機感も増してきている(地球環境問題と人類の存続 に関するアンケート調査より-旭硝子財団)。環境対策について 学べる大学は数多くあるが、その中でも特長が際立っているのが 名古屋産業大学だ。名古屋産業大学は小さな大学で、有する学部 は環境情報ビジネス学部のみ。コミュニケーション力をはじめと したビジネスに役立つ力と、環境・情報に関する専門知識の修得 を柱としている全国的にも珍しい学部だ。
クブチ沙漠にて植林活動を行う学生「1 番の魅力は少人数であること。 そして学生が主人公。学校や教員が中 心ではない」と高木先生は語る。大学 教授というと研究活動をメインとする ため学生との交流を重要視するイメー ジは薄いが、名古屋産業大学の先生は 違う。学生と一緒に「見る、聞く、行 う」の体験の機会をできるだけ多く 持つようにしている。例えば、環境 教育については、ISO14001 の認証取 得に基づく環境活動や中国のクブチ沙 漠における植林活動、小・中学校や地 域住民と協働して地域の二酸化炭素を 測定し、地域環境との関連を考える環 境学習プログラムの実践などがある。 ISO14001 は、全国の大学で初めて学 生が参画して認証取得に取り組むとと もに、沙漠での植林活動は学生が隊長 を務めるなど、準備から実施まで学生 が中心となって行っている点に大きな 特長がある。また、大学院も、博士前 期課程、博士後期課程がすでに開設さ れているが、ここでも環境マネジメン トに関する高度で実践的な専門知識を 身に付ける一環として、様々なフィー ルドワークの機会が提供されている。
二酸化炭素濃度を測定する学生環境情報ビジネス学部では、環境や 情報の専門知識を学ぶのはもちろんだ が、その基盤として重要視しているの は、ビジネスで使えるコミュニケー ション力。これには前述のような体験 型の授業プログラムがたいへん有効だ が、もうひとつ、先生方のバックグラ ンドも特長的だ。名古屋産業大学には ビジネスの第一線にいた経験を持つ先 生が多い。例えば、金融論を教える先 生は元銀行員、国際協力論を教える先 生は元国連職員であったりするので、 社会で通用する力とは何かを身に染み て分かっている。そのため学生のキャ リア相談にも的確なアドバイスができ る。就職活動の指導も、就職ガイダン スを通じて1 年次から日常的に行われ ている。
「環境や情報など理系の専門的な知 識は、そのままでは社会では使えませ ん。それらを社会で活かすには、法律 や行政、金融など文系の知識も必要で す」と言う高木先生。名古屋産業大学 では文系理系問わず、社会で必要な知 識やスキルが身につけられるよう柔軟 な授業の選択が可能で、2009 年4 月 の学科の統合によりさらに学べる分 野が広まった。履修できる科目も200 科目を超え、充実したものとなって いる。卒業生は幅広い知識を武器に、 ISO14001 認証取得を目指す企業に就 職し環境対策を推進したり、色彩が環 境イメージに与える影響と起業の知識 を活かしてカラーコーディネートの会 社を興したりと、多様な道を開拓して いる。
「私にとってビジネスとはお金を儲 けることではなく、1 人1 人が自分の スキルを社会に活かしていくことで す。だから大学では学生1 人1 人の 興味を引き出し、将来の可能性を広げ る指導ができる親切な教育をしたい」。 実社会を知る先生方が、学生に密着し て教育を行い、学生の関心と可能性 を伸ばしていく取り組みが、これから の新しいビジネス分野を開拓する人材 を育成する現場として機能し始めてい る。