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ニュースソース:ナショナルジオフラフィックニュース:オスの存在しないアリを発見
なんと、性という仕組みを退化させ、独自の繁殖方法を持つ可能性のある新種のアリが見つかった。

【写真】Anne Minard for National Geographic News April 20, 2009
これまでに、アカカミアリなど無性生殖の可能なアリは見つかっていたが、それらのアリでも万が一に備えて生殖器官が正常に機能するようになって いる。
しかし、今回メキシコ北部からアルゼンチンにかけての地域で発見された、ハキリアリの仲間(学名:Mycocepurus smithii)については、全個体がメスであり、いかなる交尾も行われることなく繁栄を続けているという。どうやら、進化の過程で、繁殖の手段は女王アリによるクローン生成だけになったようである。
「繁殖の方法を新しい形態に進化させたようだが、遺伝のメカニズムはまだ解明されていない」と、研究チームのリーダーを務めたアリゾナ大学の研究員アン ナ・ハイムラー氏は話す。「アリのメスが通常備える生殖器官が既に退化している。オスが発見されたことはないが、どこかに現れたところで交尾をできる とは思えない」と、同氏。
また、このアリは、食料の調達についても独特の方法をとっており、特定の菌類と共依存の関係を築いている。アリは苗床の除草を行ったり、植物片、昆虫の死骸や排泄物などを菌に与えたりしている。ただ与えるだけではなく、汚れを落としたり細かく刻むといった至れり尽くせりの世話を焼く。その見返りに、菌類はアリの幼虫に唯一の食料源を供給するという役割を果たしている。「菌が育つ苗床はかなり脆弱であり、世話をするアリがいなくなればたちまち死滅してしまう」と、ハイムラー氏は解説する。
この発見は、「Proceedings of the Royal Society」誌のオンライン版に4月15日付で掲載された。
そもそも、大きな環境変化に対応するため(絶滅の危機を逃れるため)の性の仕組みなはず。その仕組みを完全に放棄したとは思えない。もしかしたら、遺伝的な多様性を生み出す、新しい仕組みをもっているのかもしれない。
そういえば、こんなとある生態学者がこんな話をしていた。「この地球上でもっとも繁殖に成功した生き物はアリだ。もし宇宙人がいて、地球の生態を観察したとしたら、地球を支配しているのは、人間ではなく、アリだと見るだろう。」
このアリへの今後の研究に期待です。
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