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ニュースソース:WIRED VISION「頼み事は右耳から:左耳と比べて2倍の効果の理由」
ここはイタリア。人いきれでむんむんする騒々しいダンスクラブで、1人の女性が近寄ってくる。テクノミュージックに声をかき消されないように、女性はぴったりと身を寄せて、あなたの耳元で声を張りあげる。「ねえ、煙草を1本いただけない?」
話しかけられたのが右耳だったら、あなたが煙草を差し出す可能性は、左耳に声をかけられた場合の2倍になる。これが、イタリア[アブルッツォ州]の都市ペスカラのクラブで行なわれた実験で得られた結論だ。
これは、人間の両耳から入る音が脳内で別々に処理されていることを明らかにする、一連の研究における最新の成果だ。
今回の研究で驚くべきことは、どちらの耳を選ぶかによって、自然な環境(すなわちこの研究を行なった研究者たちが「生態学的な環境」と呼ぶ場)にいる被験者たちの行動に、これほどまでにはっきりとした影響が出るという事実だ。
右耳から話しかけられるほうが鷹揚な気分になれるのはなぜなのだろうか?
この実験を実施した、イタリアのG・ダヌンツィオ大学のDaniele Marzoli氏とLuca Tommasi氏によると、脳は左半球が積極的感情に、右半球が否定的感情にそれぞれ同調しているらしいという。右耳に話しかけられると、その言葉は、頼みを受け入れやすいほうの脳の部分に送られていくのではないかと考えられている。
カップルが街を歩くとき、男右女左だと亭主関白な関係で、男左女右だとその逆だという都市伝説がある。この研究が正しければと、彼女よりも主導権を握るためには頑張って右側に立つのがいいだろう。そして彼女の右耳に向かって言葉を発してみよう。きっとなにか変化が起こる、はず。
いつも尻に敷かれているヒトは、ぜひおためしを。