そろそろ別れや旅立ちで涙が止まらない季節になってきました。
一方、違う理由で涙が止まらなくなる人も増えそうですね。そう、花粉症の季節です。
花粉症は、アトピー性皮膚炎や食物アレルギーなどと同じアレルギー疾患。
アレルギー反応は大きく分けて、刺激物の新入から数分から30分で発症する即時型(Ⅰ型、Ⅱ型、Ⅲ型)と数時間かかる遅延型(Ⅳ型)の4タイプがあります。
そして花粉症や食物アレルギーなどはⅠ型に属しており、そこに深く関係している抗体がIgE抗体とよばれるもの。
このIgEは、粘膜や皮膚など外界とつながっているマスト細胞と一緒に外からやってくる敵を倒していくのです。
では花粉症はどのようなメカニズムで起こるのでしょうか。鼻などから体内に入ってくる花粉は、人によってはIgEに「敵だ!」と認識されてしまいます。花粉を捕まえたIgEはマスト細胞に敵が来たことを知らせると、マスト細胞は細胞内に溜めていたヒスタミンを大量に吐き出します。
ヒスタミンは本来、体に侵入してきた「敵」を鼻水やくしゃみ、涙とともに体外に追い出そうとする働きがあります。しかし、こうした過敏反応が起こってしまうため、花粉によって鼻水やくしゃみ、目がかゆいなどの症状が出てしまうことがあるのです。そしてそれが、花粉症と呼ばれるのです。
実は、人間だけではなく犬などの動物も花粉症になります。現在確認されているのはくしゃみの症状だけですが、動物にとっても無視できない大問題。
いま、こうしたペットの花粉症を遺伝子治療で治そうという研究も進められています。
もっと詳しく知りたい人は麻布大学阪口雅弘教授の研究室HPをのぞいてみましょう。
ペットも花粉症なんて、生き物が基本的に同じ免疫反応のしくみを持っていることが垣間見れますね。