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ニュースソース:理化学研究所:超重元素研究室112番元素の同位体2原子を合成
元素はすべての物質を構成する要素だ。
現在、正式に名前を与えられている元素は、原子番号111のレントゲニウ ム(元素記 号Rg)までである。今回、理化学研究所・仁科加速器研究センターの森田超重元素研究室は、理研の重イオンよって光速の10%にまで加速された原子番号30の亜鉛 (Zn)原子核を原子番号82の鉛(Pb)の原子核に衝突させて、両原子核の完全融合反応によって合成された112番元素の観測に成功したと報告した。図 1の元素周期表上に112番元素の位置を示した。実験は2004年の4月から6月にかけて行われ、この間に2個の112番元素の原子が観測された。

図:理化学研究所・仁科加速器研究センターより
今回合成された原子核の質量数(陽子の数と中性子の数の和)は277。合成された原子番号112の原子核は約1000分の1秒でアルファ粒子(陽子2個中性子2個からなるヘリウム4の原子核)を放出し、より安定な110番元素の同位体273Ds(ダームスタチウム)に崩壊し、さらにアルファ粒子の放出による崩壊を3回繰り返し、104番元素の同位体261Rf(ラザホージウム)となり、261Rfは核分裂を起こして崩壊の連鎖を終了した。観測された崩壊連鎖を以下に示す。

図:理化学研究所・仁科加速器研究センターより
ちなみに同グループは2004年に113番元素の合成に世界に先駆けて成功しており(Journal of the Physical Society of Japan Vol.76, p.2593 (2004)に掲載)、今回報告された112番元素の追試は、113番元素合成の準備研究の意味を含めて行われたものである。
-参考-
論文の発表誌:Journal of the Physical Society of Japan Vol.76, No. 4,p.043201 (2007)
JPSJ Online, http://jpsj.ipap.jp にて3月26日公開
問合せ先:森田 浩介(理化学研究所准主任研究員)
電話:048-462-1111
電子メール:morita@ribf.riken.jp
ニュースソース:理化学研究所:代謝産物から「体内時刻」を簡便かつ定量的に測定する新手法を確立
ヒトを含め、微生物やイネ、など多くの生物のゲノム(全DNA配列情報)解読された今、これまでの生物学で行われてきた細胞内の現象に関わる役者の同定という時代の次に来る、生命科学が期待されていた。エネルギー合成、DNA複製、転写といった細胞内での現象を、諸々の因子の挙動の総体として理解する、新しい生命科学「システムバイオロジー」の一つの成果が、上田泰己さんをリーダーとする理研のチームによって発表された。
【写真】上田泰己さん by incu-be
人間やマウスなどの哺乳類は、体内時計と呼ばれる24時間周期の体内のメカニズムがある。例えば、このリズムに従って、夜は体温が下がって眠くなったり、昼間は体温が上がって活発になったりする。海外旅行などで、時差の大きな地域へいくと、昼間に眠くなったり、、夜目が冴えたりと、生活のリズムが乱れてしまうのは、このためだ。これまで、「今、体は何時の状態なのか」を簡単に診断することはできなかった。しかし今回、血液を採取して、その成分を分析するだけで、体内時刻を診断する方法が開発された。
チームは、マウスの血液を1日のさまざまな時刻で採取し、1日の内に変化する多数の代謝産物量を、分析し、24時間周期的で量が変化する物質を数百個明らかにした。それらを時刻順に並べ替えた「時刻表」を作成し、適当な時刻にマウスの血液を採取して、この時刻表に照らし合わせてたところ、体内時刻を正確に測定できていることが確認できた。さらに、マウスを飼っている飼育棚の電灯をそれまでよりも8時間早く点灯して、朝が早くやって来るような状態(8時間時差のあるところに旅行することを模した状態)にして、時差に体内時計が順応していく様子を確かめた。初日には、元の環境の時刻にあったが、5日目に測定を行うと、体内時刻と外界の時刻との差が約4時間に短縮していることが確認できた。14日目には、行動リズム、体内時刻ともに新しい明暗周期に順応してたことがわかり、この測定法が、時差ボケの確認にも適応できることがわかった。
この研究成果は、新しい「時間治療」と呼ばれる分野に大きな成果が期待される。時間治療とは、体内時刻を考慮して治療を施すと、最適な効果が得られるという考え方だ。これまで、正確に体内時刻を測定するために長期間の拘束と連続した組織採取が必要であるなど、容易ではなかったが、今回の測定法が人間にも応用されることで、時間治療が一般的に広まることが期待されている。
今回の方法は、新しい治療技術の開発にも繋がるとともに、生体内の分子を包括的に捉えていく「システムバイオロジー」という、新しい時代の生物学へ向けたひとつの成果としても意義のある結果と考えられる。
上田泰己さんへのインタビュー記事はコチラ
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理化学研究所から新しいタイプの顕微鏡が発表されました!
何はともあれこいつを見てほしい。

これは、ヒトの染色体の3次元画像。
今回つくられた顕微鏡は
「細胞の中を3次元観察できる新タイプのX線顕微鏡」
と言われるもの。
何がすごいって、今までの顕微鏡では、細胞など内部構造を丸ごと観察する事は難しかったのです。
TEMと呼ばれる透過型電子顕微鏡では、薄くスライスした試料じゃないと観察できなかったり、逆にX線を利用する顕微鏡では、小さな物質だとX線がそのまま通過してしまい撮影できないなど、小さな物質を丸ごと観察するというのは並大抵ではなかったのですよ。
今回、理化学研究所で開発した技術は、コヒーレントX線回折という現象を利用する事で、3次元観察を可能にするというもの。これによって、立体的な表面構造のみではなく、細胞の内部については電子密度までがわかる。
しかも、さらにすごいのは、理研は「X線自由電子レーザー」というものを使った次のステップを考えている。
SPring-8キャンパス内に建設中であり、国家基幹技術の1つに指定された技術だ。
これによって、さらに分解能(精度ですね)があがるとか。
分子の世界から構造を理解できる未来が開けた瞬間なのかもしれない。
というわけで、2008年最後のニュースも、世界初日本発の技術でしめくくってみました!
皆さんそれでは2009年もよろしくお願いいたします。
