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Enviromental graffiti より転載
これは、プルキンエ神経細胞の写真。
このようなニューロン(神経細胞)が、脳内に約100億個もあると言われている!
教科書にもよく載っているように、中心にあるオレンジ色の膨らみはニューロンの「細胞体」。そして複雑に絡みあう細い線は、細胞体から長く伸びる「軸索」である。神経細胞に入力された情報は、この軸索を通って次々と伝達されていくのだ。
情報伝達では、速度と精度がとても重要になってくる。神経系ネットワークにおいて、その役目を担うと考えられているのが、軸索を取りまく「髄鞘」とよばれる絶縁体。

[ 図:軸索成熟と髄鞘形成(京都大学HPより転載) ]
上図のように、複雑にからみあう軸索どうしの情報の混線を防ぎつつ、跳躍伝導によって秒速120mを可能にすることも出来るのだ。
神経細胞についてもっと知りたいひとはこちら
そんな髄鞘に関するニュースが、2009年11月23日付けの米科学誌ネイチャー・ニューロサイエンス(電子版)に発表された。
京都大学の西英一郎準教授と学生らが、ニューロンから伸びる軸索と髄鞘形成に重要なタンパク質「ナルディライジン」を発見したという。
このタンパク質を欠損させると、ニューロンの数に変化はないものの、軸索と髄鞘が少なく脳重量も軽くなっていた。もっと調べたところ、髄鞘の形成がそもそもなかったり、遅かったり、厚さが通常より薄いことが明らかに。また、記憶力テストをしたところ、人間でいう初期認知症と同じ傾向を示したという。
これは、炎症によって髄鞘が壊れて麻痺やしびれをきたす多発性硬化症や、損傷を受けた神経の再生だけでなく、将来的には認知症の治療にも期待されているそうだ。
京都大学プレスリリース
京都大学医学部付属病院 分子病態学研究グループ