会社帰りに新宿通りを四ツ谷駅方面に歩いていたら、地面にうごめく黒いかたまりを発見。なんだろうと思ってしゃがんで見ると、直径4cmぐらいのコクワガタだった。大都会の雑踏のなか、一生懸命コンクリートの上をのろのろ移動するその姿は、虫ぎらいの私から見ても相当かわいい。
普段なら絶対さわらないけれど、思わず手にとって街路樹の幹に置いてあげた。すると、コンクリートの上を歩くよりも2、3倍の速さで木を登っていったのだ。やっぱり樹皮の感覚は最高なのかもしれない。
それにしても、こんな都心でクワガタを見られるなんてすごくめずらしいと思った。数年前には、早稲田大学の大隈庭園にタヌキが出没したこともあったらしい。最近は住むところを追われたり、人間の餌付けにより、タヌキがエサを求めて都心に出てくることが多くなった。しかし、犬や猫などのペットと接触することで「疥癬(かいせん)」と呼ばれる病気を移したり、交通事故に遭ったりと問題も多いようだ。野生動物との共生は、なかなかうまくいかない。
あのコクワガタも一生懸命生きているんだなーと、ごくふつうのことを改めて思った。
そろそろ、夏です。